バックロードホーンを使ってみました

バックロードホーンを初めて使ってみて木更津市でリフォームした住宅なのですが、聞いた限りでは時間遅れ、位相反転とも全く気になりません、というか全くわかりません。
20~20KHzのスイープ信号を再生して見ると当初の予想ではクロスオーバー付近で音が消えるポイントがあるはずと思っていたのですが、多少のうねりはありますが全く音が消える周波数というものはなく完全に連続して音が出て来るのです。

これは大変不思議な事で、でもある意味予想もしていました。
時間差に関しては音の伝わる速度からすればホーンロード長は無視できる長さではないか、また移送反転はバックロードでは明確なクロスオーバー点というのはそもそも存在しない、実際聞いてみてもどこでクロスしているのか私にはわかりません。
ホーンに顔を突っ込んで聞くとほとんど高域は聞こえず、ユニット正面では低域はコーンは動けども聞こえないのです。
本来長岡式バックロードホーンはバックチャンバーに吸音材は入れない仕様ではなかったかと思いますが、初めにその状態で音を出して見たところボワンボワンした音だったのでバックチャンバー全体に吸音材を満たして裏の音はほとんどホーンに流れるようにしてあります。
こうする事で音は非常にはっきりとした、ヘッドフォーンで聞いているような音になり、いや、もっと言うと現在このシステムから出る音は劇場やホールの音響設備のようなものでした。